幼児期

弟の誕生、そして嫉妬

父と母はよく言い合いをしていたが、私が2歳になる頃弟が産まれた。弟は産まれた時からとても大きな赤ちゃんだった。私にとってはじめての姉弟ということもあり、弟に対し興味津々であった。

私は弟の誕生が嬉しく、毎日のように頬を突いてみたり手を握ってみたりしていた。

父は相変わらず育児に無関心であったので、母は弟に付きっきりだった。オムツ交換やミルクを飲ませるのはもちろん、泣き始めると弟を抱っこしてあやしていた。

私は次第に弟が羨ましく見えてくるようになった。今思うと、弟に対して嫉妬心を抱いていたのだと思う。

そして母に「私と○○(弟)、どっちが好き?」と繰り返し問うようになった。母にとって「どちらが好き」などなく2人とも愛していてくれたのだと思う。

しかし弟に対して嫉妬していた私は母からの「○○(私)だよ」という答えをひたすら求め続けていた。

しかしあまりにしつこく同じ質問をしていたのだと思う。

母から「しつこい○○(私)は嫌い」と言われた。

その日以来、私は母にこの質問をすることをやめた。

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