赤ちゃんの頃から痩せていた私は、3歳になっても痩せていた。
ご飯をほとんど食べることなく毎日を過ごしていた。母は私が「何だったら口にするか?」を常に考えていたと言う。
私は食べることが毎日毎食、苦痛で仕方なかった。用意された食事にはほとんど何も手を付けず、時間が過ぎることだけをひたすら待った。
お米やパンは潰してポケットに隠したりもしていた。とにかく食べ物全てを受け付けなかったのだ。
一方で弟は食欲旺盛で、身体の大きい赤ちゃんへとすくすく成長した。
私が3歳、弟はまだ1歳にもなっていない。
この頃はすでに私の体重をはるかに弟の体重が超えていた。
弟が着ている洋服を私が着ることもあったが、痩せている私には大きかった。
私は少量の飲み物だけは口にしていたので、母は私が飲む紅茶に毎回「大量の砂糖」を入れて飲ませていた。
こうして3歳の私は食事もお菓子もほぼ受け付けず、ただ甘い紅茶ばかり飲んで生活をしていた。