幼児期

背中を切られた私

ある日の朝、母の機嫌はとても悪く朝からイライラしてした。

「ご飯なんて食べなくていい」

「本当見てるだけでイライラする」

「いなくなればいいのに」

朝から私は暴言を何度も吐かれた。

私は幼稚園に行く前にトイレに行きたくて、トイレに駆け込んだ。

ドアを閉めた瞬間母の怒鳴り声が聞こえた。

「もたもたしてないで早くして、本当イライラする、出てきなさい」

「ちょっと待ってて」私は答えた。

しかし母の機嫌の悪さはピークを達し、台所から包丁を持ってきて、そしてドアを強引に開けられた。

私の時は止まった。

何が起こったのか理解が出来なかった。

私はトイレで背中を切られた。

泣くことも、声を出すことも出来ず流れてくる血を拭くことで精一杯だった。

そして母と私の間で起こったこの出来事は、何もなかったかのようにして笑顔で幼稚園に向かった。

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